totoを当てる日

サッカーくじtotoを当てて人生を変える話

メリークリスマスって口にはしなかったけど

いつもと違う特別感、そういうものが結構大事だったりする。

 

クリスマスもお正月も好きだ。

子どもの頃にはあまりいい思い出もなかったのだけれど、いつしか好きになれた。

豪華、なわけではないけれど、それっぽい料理やケーキを作ったり、プレゼントを用意したり、気分を盛り上げてくれる音楽を聴いたりすること。

そういう「ちょっとした特別感」を演出するのは楽しい。

その演出は、人に向けてのこともあれば、自分自身に向けての場合もある。

 

大学の時の学祭も楽しかった。

いつもの大講義室。そのロビーで営業する二夜限りのJAZZ BAR。ずっと学祭ならいいのに、あるいはずっとこのお店をやっていけたらいいのに、と思っていたくらいだ。

 

サッカーのスタジアムというのもある種の「非日常」を感じられる空間だと思う。

屋外で大勢が集まり、自分の街の名前を大声で連呼する。

祭りだ。シーズン中は毎週末、祭りだ。

 

 

 

そして「祭りのあと」というのは何だか寂しいものだ。

 

クリスマスのあとは、年末の慌ただしさや、すぐに「お正月」がやって来るおかげで、そこまでの寂しさは感じないかもしれない。

それでも、昨夜の晩餐の名残りや開けられたプレゼントの包み紙なんかが残る今朝のリビングには、若干の寂寥を感じた。

仕事場のクリスマスツリーや、その他のクリスマス演出を、営業終了後に一気に片付けるのは、「寂しさ」よりも「瞬発力」って感じだったけど。

 

 

一週間楽しみに待ったサッカーの試合終了後も「祭りのあと感」が無くはないが、勝った場合にはウキウキの週明けから次週へのワクワクがずっと繋がっていく。

負けた場合は寂しさと悔しさの週明けとなり、2,3日は元気が出ない。そこから徐々に次の週末に向けて再び気持ちが高まってくる。

みんなそれぞれの日常を過ごし、それぞれの都合をやり繰りしてスタジアムに集う。

 

もしも毎週毎週勝ち試合が観られて、その先にチームが優勝することになったらどんなだろう?

その時は、それこそ本当のお祭りだ。

街中がお祭りになるに違いない。

 

そんなシーズンを一度くらい味わってみたいものだ。

できれば来年に。

 

 

ちょっとした「非日常」を楽しむことも、「ここではない何処か」を求める気持ちと根っこは同じなのかもしれない。

 

平穏な日常は大切だ。

でも「そうじゃない何か」を、人は求めるものなのだろう。

どんな時でも、そういうちょっとした特別感を楽しめる自分でありたいとも思う。

 

メリー・クリスマス。

実際に口に出したことって今まであったかな? 記憶にない。

 

 

*  *  *

 

今年のケーキは高山なおみさんの「いちごのチーズケーキ」というレシピで妻が作った。グレーテルのかまどでやってたものだ。

 

見た目はシンプル
中にいちごが敷き詰められている

半分は24日、もう半分は25日に戴く
一日置いたほうがチーズのコクが出てくる