今日は予定通り映画を観に行った。
地元の映画館では、やってる所がないので、わざわざ電車で1時間ほどの街まで行って来た。
ふだん電車に乗ることがなさ過ぎて、ここ17~8年間で「5年ぶり3回目」の電車、とかだと思う。もちろん交通系ICカードなんか持ってないので、券売機で切符を買い、車内で車掌さんに乗り越し精算をしてもらった。まるで昭和から来た人である。外国人観光客より日本の鉄道に慣れてないかもしれない。
(今の)自宅の最寄り駅を初めて使ったのだけど、最寄りと言ってもあまり近くないし、広い駐輪場は休日にも関わらず停める所がないくらいパンパンなのだった。
この駅は高校生の娘が通学のために毎日利用する駅なんだけど、朝のラッシュ時間にいつも遅れずにここから通学してるのかー、大変だなー、偉いなーと思ってしまった。
僕が高校生の時は、自宅からチャリで10分(最終的には5分で着けるようになった)の高校なのにいつも遅刻してたし、黙ってサボる日も結構増えた。
毎日毎日満員電車で通ってるなんてマジで偉いよ。
近頃の僕は「冷房にあたると眠ってしまう病」なので、映画館、大丈夫かなぁ?と心配だった。だから昨夜はしっかり睡眠を取りたかったのだけど、ここのところ音信不通の息子の件で不動産会社からクレームの連絡を受け、しかもそのことで息子に連絡するも何の返事もなし、というような出来事に苛々してしまい、あまり寝られていなかった。
朝から眠い。
それなのになぜか電車とかじゃ寝られない質なのだ。
保育園でも寝られなかったくらいなので、変なところで大胆な部分もあるんだけれど、変なところで繊細なんだろう。自分でもよくわからない。
また、広場恐怖症で乗り物や劇場も湧き上がる不安感で駄目だった時期があった。
でも今日は、電車に乗るのも映画館にいるのも特に不安を感じることはなかったので、広場恐怖症は随分と改善してきたのだと思う。
そんな感じで観に行った映画は、「リバー、流れないでよ」である。
劇団ヨーロッパ企画が中心のこの映画は、台詞回しなどが演劇的なお芝居なんだけど、映画だからこそ実現できた作品だなぁとも思う。
何を書いてもネタバレになってしまうので何も書かないけど、事前情報として公開されている範囲で言えば、
舞台は冬の京都・貴船にある料理旅館。登場人物は、そこの女将、従業員たちと数名のお客さんである。
その旅館で、「なぜか突然すべてのものが2分前の状態に逆戻りしてしまう」という現象が起こる。そして人々はその同じ2分間を延々と繰り返す世界にはまり込んでしまっているのだった。
そんな状況になった時、人間はどうなってしまうのか? 果たして、時間の流れは元に戻るのか、無限ループから脱出することはできるのか?
そんなお話である。
「延々とループする2分間」の世界で、戸惑い、団結、混乱、プロ意識、恋愛、友情、SF・・・ 色んな要素が描かれていく、面白いコメディだ。
今日の観客席は10人程度で、僕の予想よりも年齢層が高いと感じたのだけれど、みんな思わず声を出して笑ってしまったり、あぁそうきたか!みたいなリアクションの共有を感じた。
もちろん、まったく眠くなることなんかなかった。