totoを当てる日

サッカーくじtotoを当てて人生を変える話

急な知らせ

仕事場の電話ではなく、僕個人の携帯電話が鳴る。

接客中はスマホに触ることはないのだが、なんとなく胸がざわつく感じがして、珍しく断りを入れてスマホを見てみる。

画面に、大阪にあると思われる病院の名前と電話番号が表示されていた。病院名はローマ字で表示されている。

 

名前が出るということはスマホに登録している番号なのか? 僕は大阪にも10年間以上は住んでいたし、この携帯電話番号もその頃からずっと使っている。

いや、でもこの病院にお世話になったことはない。

娘か? 大学生の娘は大阪市ではないが豊中にいる。事故か?救急搬送か?

 

ここまで2秒くらい。頭の中をめぐる。

「はい…」電話に出る。

 

「あ、関西△△病院ですが、〇〇さんのご家族の方ですか?!」

「いえ、ちがいます…」

「あ、すみません、どうも…」

 

間違い電話だった。

 

よかった。

病院からの電話は、登録してない人にも名前が表示されるようになっているのだろうか? よく知らないけれど、知らない番号からだと出てもらえないので、そういうシステムがあるのかもしれない。

 

 

接客を終えて、仕事が一段落したところで、もう一度スマホを見てみる。

メールが来ていた。totoくじのオフィシャルサイトからである。

 

 

メールのスクショ(一部)

 

!!!



 

・・・来た。

ついにこの日が来た。

今年1年間、毎週totoくじを買い続けることを決意し、ブログも始めた。

totoを当てる日」。  看板に偽りなし!

 

 

totoは、13試合全的中の一等から、2試合外しの三等まであり、当選金額が違う。今回はBIGのくじも買っているので、当選金は数百円から、最高で12億円まではあり得る。

 

僕はすぐにtotoのサイトにアクセスすることはしなかった。

まだ仕事中だ。

それに「当選金額」は知らないまま、「当選した」という嬉しさだけをもうしばらく噛みしめていたかった。

 

妻に「toto、当たってる。」と伝えた。「えっ、すごいね! おめでとう〜!」と言ってくれた。

「どこか行きたいところある?」と訊くと、妻は「タイ!」と即答した。

大阪時代に妻が勤めていた会社の同僚だった友達が、タイの人と結婚してタイで暮らしているのだ。

「飛行機乗れるかなぁ?」僕は自分の広場恐怖症がやはり心配なのだった。

「じゃあ一人で行くよ。」

お、おう・・・。 それは確かにそうなのだけど、少し寂しい。

大金が手に入れば広場恐怖症のことなんか忘れてしまうような気もするし、関係ないような気もする。不安感が出そうな場面を避けて暮らしているのではっきり判らないが、最近は以前のような不安感を感じることがないので、もう治っているのかもしれないという気もする。

僕もタイに行きたい。

 

頭の中で、クレイジーケンバンドの「タイに行きたい」という曲が流れた。

❝  タイに行きたい 行きたいタイに

  タイの何処かにあるという 何かに出逢いたい

  逢いに行きたい 行きたい逢いに

  タイの何処かにいるはずの 誰かに出逢いたい ❞

 

 

 

そして・・・

このブログを書いている今現在、何に当たったのかまだ見ていない。

 

もう少し噛みしめていたいのだ。

噛みしめて、噛みしめて、味がしなくなるまで。まだしばらくは甘い夢を見ていたいのだ。