totoを当てる日

サッカーくじtotoを当てて人生を変える話

全力と清々しさとよい眠りについての考察

この前の土曜日、仕事が終わってから再び山の上の神社へお参りに行ってきた。お礼参りである。

子どもたちの受験の度に毎回参拝してきたありがたい神社なのだが、たどり着くまでの山登りがそれなりにハードな神社だ。それが一層のありがたみと参拝後の清々しさを生む気がする。

我が家の受験関連の参拝は、もうこれで最後ということになりそうだ。

 

17歳の娘はやはり体力がある。登るのはへっちゃらだ。そのかわり岩がゴツゴツした足場の悪い道を下るのは得意ではない。怖さを感じるのだろうか。

逆に妻は下り坂が得意なようで、駆け下りるようにヒョイヒョイ岩場を下っていく。さすがは「小天狗」と呼ばれるだけのことはある。(僕が子どもたちへのホラ話の中でつけた渾名だ。)

僕は登るのも下るのも苦手だが、平地は強い。歩くのは速い方だ。

そんな三人が一緒に歩くのだから、なかなか足並みは揃わなかった。

 

しかしこの十年くらいの間に十数回はこのお山を登ったのだが、今年は本当にきつく感じた。体力の低下を実感した。

単に十年分の年齢のせい、とか言ってはいけない。完全に運動不足だ。特に「登る」という動作が日常になさ過ぎる。

 

 

素直な僕は、次の日からマンションの階段を昇ることにした。

二階三階の住人は、エレベーターを待つ間に昇れるためか階段を利用している姿もよく見かける。

僕の部屋は十階以上なので、いい運動にはなると思うのだけど、人に見られた場合には少々「奇特な人」という印象を与えてしまうかもしれない。今までも「階段昇り」をすることもあったのだけど、いつも習慣化するには至らない。

 

一段飛ばしでなるべく速く昇る。昇っていて「疲れてきたな」と感じると、そこはいつも決まって七階だ。八階で大腿四頭筋に乳酸が溜まり心拍数が上がってくるのを感じる。そこから自分の階にたどり着くまでは、運動として「効いてる」って感じがする。軽く息があがる。ハアハア言いながら人の部屋の前を通るのもアレなのでなるべく呼吸を抑え、自分ちに入ってから存分に喘ぐ。

しばらく毎日昇っていると、だんだん楽に昇れるようになるのは知っている。そしてそのあたりでだいたいいつも止めてしまう。数週間くらいか。

 

 

体力をつけるための運動といえば、「タバタ式トレーニング」がある。

田畑氏の考案したこのトレーニング方法は、アメリカ西海岸の医療従事者たちの間で「短時間で効率的に運動効果が得られる」ということで流行り、それが日本に逆輸入されてきた、という記事をどこかで見かけた。

「20秒間、高強度の運動をして、10秒間、休憩する」を8セット。合計4分間でできるトレーニングだ。

「高強度の運動」とは、例えば

1.「ジャンピングランジ」・・・前後に足を開いてしゃがみ(後ろ脚の膝はギリギリ地面につけない)、ジャンプしながら前後の足を入れ替える。

2.「全力大の字ジャンプ」・・・スクワットのしゃがんだ状態から、全力で大の字ジャンプ!

3.「バーピー」・・・①立つ ②しゃがんで床に手をつく ③手をついたまま両足を後ろへ→腕立ての姿勢 ④両足を前へ→②の状態に戻る ⑤ジャンプして立つ (以下②〜⑤をテンポよく繰り返す)

などである。

 

「全力大の字ジャンプ」を20秒間、文字通り全力で可能な限りたくさんやる。10秒休憩。 「バーピー」を20秒間、やはりできるだけたくさんやる。10秒休憩。 「全力大の字ジャンプ」を20秒。休憩。「バーピー」20秒。休憩。「全力大の字ジャンプ」20秒・・・・・・

みたいな感じで4分間やっていく。

スマホアプリに「タバタタイマー」というものがあって、上記のタイミングで時間のカウントとブザーを鳴らしてくれる。それに合わせて運動を行い、終わったらアプリ上のカレンダーの今日の日付にチェックが入るようになっている。

 

このトレーニング。やり始めの頃はきつすぎて、3ターン目の「大の字ジャンプ」あたりで、もうどうにも、自分の体が思うように動かせなさ過ぎることに笑えてくる。誰かと二人でやったら、自分の体の動かなさと、見ている相手のヘロヘロ具合に笑いが止まらなくなってしまう。

「バーピー」は、やっている時はできるんだけど、翌日からの腹筋の筋肉痛の激しさに笑ってしまう。笑ったら腹筋が痛すぎて泣いてしまう。

 

でも偉いもので、2週間くらい頑張っているとこの8セットくらいはどうにかできるようになってくる。アプリのカレンダーに毎日チェックを入れることを励みにトレーニングを続けていると、確かに体力がついてくるのが実感できるようになる。

ただこれも三ヶ月くらい頑張ったところで、何かの理由で一度お休みすると、そこからいつの間にか止めてしまい、完全に習慣化するところまではいかないのだ。

 

 

体力の低下を実感したところで、久しぶりに少し鍛える系の運動をしてみようかなと思う。

タバタ式トレーニングや、筋トレ、全力で走るみたいな運動は、心が弱っているときにもいい。憂鬱感や不安感が強い時、自分の意識でどうにかすることはできない。そんな時は「精神面へのアプローチ」よりも「肉体面へのアプローチ」の方が効果的だと僕は自分の経験的にそう考えている。

クッタクタになるような、もう動けない💧ってなるような、そんな身体の使い方をして、そして眠る。

「いい眠りこそが、いい心の有り様を決める。」 これは間違いのないところだ。