totoを当てる日

サッカーくじtotoを当てて人生を変える話

ふりかえる

土曜の夜に夜ふかしをしても、いつもの時間に目が覚める身体になってしまった。

朝が起きられなさ過ぎて悩んでいた日々が懐かしいくらいだ。

 

昨日はよく歩いたし、夜もだいぶ遅くに寝たのに、いつもの時間(平日も起きたい時間の1~2時間前には目が覚めてしまう、その時間)に目が覚めた。

でもそれでは睡眠時間が短すぎる気がして、頑張って二度寝してみた。

大して眠れなかったけど。

 

 

特に予定のない日曜朝のルーティンは、テレビの「題名のない音楽会」と「渡辺篤史の建もの探訪」を観ながら、朝ごはんを食べたり、洗濯を干したりすることだ。

 

建もの探訪」は、建築家が設計したお洒落な家や、狭い土地に工夫して建てた家や、特長的なデザインの家などを、俳優の渡辺篤史さんが訪ねて紹介する番組だ。

渡辺さんの褒め言葉のバリエーションが、笑ってしまうくらいに素晴らしい。

 

ちょっと変わったデザインの家に憧れる。

住んでいる人の構成や生活に合わせて工夫された、素敵な家。

 

ただ僕は番組に登場する家の、開放的に外に向かって大きく開かれた窓の、または仕切りがなく広々とした空間を持つ間取りの、あるいは降り注ぐ自然光をふんだんに取り入れる天窓の、

その、カーテンや網戸の無さが、または大空間での暑さ寒さが、あるいは其処はどうやって掃除をするんだろう? といったような、日常の使い勝手が気になって仕方がない。

「素晴らしい眺望や自然との一体感よりも、網戸のことが気になってしまう」というあたり、僕のオシャレ度の無さや器の小ささを表しているんだろう。

 

今朝も、高いところにある広大なガラス窓の掃除方法を考えながら、ココアを飲みレーズンロールを齧っていた。

 

 

***

 

 

最近のブログで書きっぱなしになっていたことの、その後を少し綴ってみよう。

 

 

仕事場のぴっとんはその後現れている気配はない。今のところ。

 

 

「スナップえんどうか、スナックえんどうか問題」はブログを書いた翌日に解決された。

妻がネットで調べたと言って教えてくれたのだ。妻もどっちか気になったんだな。

 

 

僕の暑熱順化(運動で汗をかいて、身体を暑さに慣らしていくこと)も順調に進んでいる。と思う。

たまに走ることもあるけど、ウォーキングや自転車が主である。

走ると汗のかき方がえげつない。心臓も壊れそうだし。

暑熱順化の運動はペースを変えながらするのが効果的なんだそうだ。例えばウォーキングなら10分間普通のペースで歩き、10分間できるだけ速いペースで歩く、を繰り返すというふうに。

昨日は図書館へ行くのに歩いていった。往復で6km程度の軽い運動だ。

 

 

それから昨日は妻と二人で蛍を見に行った。

車で30分ほどの谷あいの集落へ。

7時ごろ現地に着くとまだ明るかったので、川に沿って上流の方へ歩いてみた。

 

周りには歩いている人は誰もいなかったが、道はどこかへ抜けられるようで、ちょいちょい車が結構なスピードで横を通り過ぎていく。

果樹のビニールハウスや、小学校や、新旧たくさんの家がある小さな町から、上流へ向かって坂道を登る。

しだいに川の向こう岸に樹々が鬱蒼と茂るようになり、蛍が好みそうな雰囲気が出てきた。

ウシガエルの声が響く大きなため池や、もう誰も住まなくなったらしい古い集合住宅の横を歩く。

僕ら二人の間には、出会ったばかりの頃に一緒に蛍を見に行った時みたいなドキドキ感はもうなかった。でも、だんだん暗くなっていく、ひと気のない知らない道を、山の方へ向かって二人で歩いて行くというドキドキ感はあった。

 

どんどん山へ向かっていきそうな感じの坂道を登っていくと、その先は意外にもまた平地が開けていて、美しい果樹の苗木畑(だと思う)が広がっていた。

 

 

いま高3の娘は進路を考える時期なのだが、農業をやりたいと言っている。娘の周りの同級生の子の中では珍しい進路ではあるが、ここ数年ずっとそう言っているので、我々家族もその方向で真剣に考えている。

だから僕らは、農業や農家の暮らしというものにかなり興味を持って、その景色を見ていた。

 

その辺りで来た道をまた引き返し、一時間ほど歩き続けているうちに日は完全に暮れて、いよいよ蛍が飛び始めた。

数はあまり多くない。川沿いの茂みに目を凝らすと「あ、あそこにいる。あっ、こっちにもいるわ。」というくらい。しばらく二人で蛍を見つけては教えあっていた。

これは時期が早いのか? それとも遅いのか、日によるのか? 判らなかったけど、とりあえず今年も二人で蛍を見ることができた。

 

車に戻ってエンジンをかけると、何故か蛍が一匹、淡い光を点しながら車内を飛んでいた。

「あれっ、いつの間に?」

蛍のいた場所から車まで少し距離があったので不思議だった。身体にくっついて来たのかな?

 

ドアを開けて蛍を逃がす。

「ちゃんと川まで帰れるかな?」妻は心配していた。

 

僕らも帰ろう。家では、誘ったけど昼寝中で寝ぼけていたので置いてきた娘が、晩ごはんを待っている。