totoを当てる日

サッカーくじtotoを当てて人生を変える話

朝ポタ

午前中で終わる予定の土曜日の仕事は長引いて、結局お昼ごはんを食べたのが午後四時過ぎだった。

疲れた。一週間が終わった。

 

前日の夕食の残りの、更に残りって感じの軽い食事を済ませたら、もう何もする気がなくなった。

妻はお昼寝。僕も音楽を聴きながらゴロゴロする。

じきに夜になったが、もう晩ごはんのことは考えられない。買い物すら面倒くさい。でも冷蔵庫はほぼ空っぽだ。普通の時間に昼食を摂った娘はお腹をすかせている。

 

流しの下に、ちょっと前にもらった博多土産の「長浜ラーメン(三人前)」があった。

同じくちょっと前にもらった神戸土産の「焼き豚」が空っぽの冷蔵庫の引き出し(ちるど室?)に残っていた。乾燥わかめと、野菜室に辛うじて残っていたニンジンとパプリカを炒めて載せる。

茶碗一膳分の冷やご飯を娘と分ける。

そして食後には、一昨日もらった鳥取土産の「二十世紀梨」。

お土産だらけの「西日本物産展」みたいな晩ごはんになった。

 

僕はいつの頃からか、ラーメンを食べるとお腹を壊す悲しい生き物になってしまった。

もちろん昨夜もお腹を壊した。まあ許容範囲内の壊し方だ。

今朝も5時頃目が覚めたら、やっぱりお腹が痛かった。でも今日は久しぶりに自転車に乗ろうと決めていた。

八月中は暑さがヤバすぎて長時間は乗っていなかったが、そろそろ朝は涼しい。6時から出発して2時間くらい漕いできた。距離にすると35kmくらいだろうか。湖をぐるっと周遊するコース、と言えば聞こえがいいけど、そこへ行って帰るまでのほとんどの道は田んぼの真ん中を突っ走るコースだ。道が平坦で直進が多いので、ギアを上げてしっかり漕げる。

7月の頃から比べると、稲がだいぶ育って実をつけ始めている。

 

 

やっぱり朝の空気は涼しくて気持ちがいい。車が少なくて自転車で走りやすいのもいい。

白Tシャツに短パン、帽子。左手にはレジ袋に何か入れて下げているあのおじいちゃんは「さっきもいたぞ」と思ったけれど、きっと違う人だろう。同じ人に見えるおじいちゃんを5km走るあいだに4人見た。

同じマンションの人で出会ったのも、遊歩道でウォーキングしているのも、だいたいおじいちゃんばかりだ。走っているのはそれよりももう少しだけ若いおじさん。ルーティンを好む男たち。

僕もそういうところに入ってきたなぁ、などと思っていたら、6時半のグラウンドに、もう少年野球の練習が始まっていた。暑い時期は早めにやってるのかな?

偉いなぁと思った。

 

7時の太陽、8時の太陽とだんだん力強くなってくる。

帰りの道では広範囲に渡って、それぞれの地域での清掃活動をしていた。用水路のゴミ拾いや草刈りなどを住民総出でやっている。

たまたまそういう日なのか、わりと頻繁にあるのかわからないけど、やっぱり、みんな偉いなぁと思った。

のん気に自転車を漕いでその横を通り過ぎていくことに、微かな恥ずかしさを感じた。